「よく笑う人は病気になりにくい」
どこかで聞いたことはありませんか?
実はこれ、実験により証明されたものなのです。
今回はその「笑い」と健康について、述べていきたいと思います。
その実験は、大阪の吉本新喜劇で行われ、寄り席にきた人の血液データを調べたところ、「大笑いした人は、開演前に比べ体の抵抗力を示す免疫力がアップすること」を日本心身医学会で発表しました。
吉本興業の本拠地、大阪ミナミの「なんばグランド花月(NGK)」でがんや心臓病の人を含む男女19人(20〜62歳)を対象に行った実験で、3時間の公演時間の前後に採血した血液中のNK活性(がん細胞などを攻撃する「ナチュラルキラー細胞」の活性度のことで、18〜40%が正常範囲です。)の変化について調べたところ、笑う前に数値が低すぎた人は全て正常範囲までアップし、高すぎた人(高すぎると、胎児をも異物とみなし攻撃してしまいまい、流産のおそれもあります。)の多くも正常近くの数値に戻りました。
つまり、「よく笑う」ことは、心理的効果だけでなく、「短時間に免疫系を正常化させる」という生理学的効果があることを示しています。
実験を行った医師は、がん患者をヨーロッパ最高峰モンブランに登頂させるなどの「生きがい療法」を指導しています。
生きがい療法とは、病気と闘う心などの前向きな気持ちを持ち、病気の不安などのマイナス面を乗り越えようという「心理学習訓練法」の一つです。
この生きがい療法の会員は、重い病気にかかっても回復することをあきらめません。
病気と闘いながら生きる目標を持つことが、体内の免疫機能を高めるということを、色々な形で証明しています。
今回は以上となります、ご覧いただきありがとうございました。
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